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3分プレイで食欲が20%減!プリマス大学が証明したテトリスの隠れた力

テトリスといえば、時間を忘れてついつい遊んでしまう名作パズルゲームですよね。でも、テトリスにはゲームとしての楽しさだけじゃない、ちょっと驚きの効果があることをご存知でしょうか。なんと、プレイするだけで食欲が抑えられるという研究結果が、海外の大学から報告されているんです。

目次

テトリスが食欲を抑える?気になる研究結果

  • イギリス・プリマス大学が2014年と2015年に研究を発表
  • テトリスをたった3分プレイするだけで、食欲(渇望)が約20%低下
  • 食欲への効果は1週間継続しても衰えなかった

2014年の実験室研究

最初の研究は2014年、イギリスのプリマス大学(Plymouth University)の心理学チームが学術誌「Appetite」に発表したものです。主任研究者のジェシカ・スコルカ=ブラウンさんらは、18〜30歳の大学生119名を対象に実験を行いました。

参加者が「何かを食べたい」「飲みたい」といった渇望を自然に感じたとき、一方のグループはテトリスを3分間プレイし、もう一方のグループはただパソコン画面のローディング画面を眺めていました。その後、渇望の強さや、頭の中でどれくらい鮮明にイメージできるかを比較したんです。

結果は明確でした。テトリスをプレイしたグループは、渇望の強度が有意に低下し、食べ物や飲み物をイメージする鮮明度も下がったんです。

2015年の実生活研究

「実験室での結果は、実際の生活でも通用するの?」という疑問に答えるため、2015年には実生活を舞台にした7日間の研究も発表されました(学術誌「Addictive Behaviors」掲載)。

参加者31名がiPodを持ち歩き、1日7回のメッセージで「いま何かを食べたい・飲みたい・したい気持ちはありますか?」と問われます。渇望があると答えた参加者のうち、ランダムに選ばれた人はその場でテトリスを3分間プレイし、再度気持ちの強さを報告しました。

1週間の結果として、渇望の強さは平均70%から56%へと低下。約20%(13.9ポイント)の削減が確認されました。しかも、1週間毎日繰り返しても効果は衰えなかったというのが、特に注目されたポイントです。

「テトリスの効果は1週間を通じて一貫していました。参加者は平均40回プレイしましたが、効果は減弱しませんでした」

ジョン・メイ教授(プリマス大学)

なぜテトリスで食欲が落ちるのか?

  • 渇望は「頭の中でイメージする」ことで強まる
  • テトリスはそのイメージ形成に使う脳のリソースを占有する
  • これが「精密化的侵入理論」と呼ばれるメカニズム

精密化的侵入理論とは

なぜテトリスが食欲を抑えられるのか、そのカギは「精密化的侵入理論(Elaborated Intrusion Theory)」と呼ばれる心理学の理論にあります。

この理論によると、「食べたい!」という渇望は、単なる生理的な空腹感とは別に、頭の中で食べ物を鮮明にイメージすることで増幅されます。たとえば「チョコレートを食べたいな」と感じるとき、チョコのとろける食感や甘い香りを想像してしまいますよね。その想像が渇望をどんどん強くしていくんです。

ビジュアルワーキングメモリを「占有」する

そこに登場するのがテトリスです。テトリスは、さまざまな形のブロックを素早く回転・移動させながら行を埋めていくゲーム。このプレイには「ビジュアルワーキングメモリ」という、視覚的な情報を短期間処理する脳の機能をフルに使います。

食べ物を頭の中でイメージするのも、同じビジュアルワーキングメモリを使います。つまり、テトリスで脳のこのリソースを占有してしまうと、食べ物を鮮明にイメージすることができなくなるんです。結果として、渇望が「育つ」前に自然と薄れていくというわけです。

「テトリスのような視覚的に興味深いゲームは、渇望をサポートする精神プロセスを占有します。同時に両方を行うことは困難です」

ジャッキー・アンドレイド教授(プリマス大学)

食欲だけじゃない!テトリスが抑えるもの

  • ニコチン・アルコール・カフェインへの渇望にも効果あり
  • 食欲が全体の約3分の2を占め、最も多く報告された渇望
  • ゲームや運動などの行動的な渇望にも同様の効果

この研究で特に興味深いのは、食欲だけでなく、さまざまな種類の「渇望」に効果があったという点です。

2015年の実生活研究で参加者が報告した渇望の内訳を見ると、食べ物・飲み物への渇望が全体の約3分の2を占めて最多でしたが、ニコチン(タバコ)、アルコール、カフェインといった嗜好品への渇望も多く見られました。さらに、セックスや運動、ゲームなどの活動への渇望も含まれていましたが、いずれもテトリスのプレイによって低下が確認されています。

つまり、テトリスは特定の渇望だけに効くのではなく、脳が「何かをしたい・食べたい」とイメージするプロセスそのものに作用するということ。ダイエット中の間食衝動だけでなく、禁煙中のタバコへの欲求など、幅広いシーンで応用できる可能性を秘めているんです。

日常生活でどう使う?

  • 「食べたい!」という衝動を感じたら、すぐテトリスを3分プレイ
  • スマホ版テトリスなら、手軽にどこでも実践できる
  • 毎日続けても効果が落ちないので、習慣化しやすい

じゃあ実際にどう使えばいいの?という話をしましょう。研究で効果があったのは「3分間のテトリスプレイ」です。ポイントは渇望を感じた直後にプレイすること。「今すぐ何か食べたい」という衝動が来たら、スマホのテトリスアプリを立ち上げて3分だけプレイしてみてください。

スマホ版テトリスはApp StoreやGoogle Playで公式アプリが配信されており、無料でも遊べます。外出先でも手軽に試せるので、間食が気になる職場のデスクやコンビニの前で活用するのもいいかもしれません。

また、研究では参加者が平均40回プレイしても効果が落ちなかったことが確認されています。「続けるうちに慣れてしまって効かなくなるんじゃ?」という心配もご無用。毎日の習慣として取り入れやすいのが、このテトリスダイエット法の大きな魅力です。

まとめ

テトリスが食欲を抑えるという研究、いかがでしたか?「3分プレイするだけで渇望が20%下がる」という結果は、ゲームを愛するプレイヤーとしてはちょっと誇らしい気持ちになりますよね。

もちろん、テトリスだけで完璧なダイエットができるわけではありませんし、食事制限や運動の代わりにはなりません。でも、どうしても間食したくなる瞬間のちょっとした「気持ちの切り替え」として試してみる価値はあると思います。

次に「何か食べたいな」と思ったら、ぜひテトリスを3分だけプレイしてみてください。気づいたら渇望が薄れているかもしれませんよ。

出典

  • Skorka-Brown, J., Andrade, J., & May, J. (2014). Playing ‘Tetris’ reduces the strength, frequency and vividness of naturally occurring cravings. Appetite, 76, 161–165. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24508486/
  • Skorka-Brown, J., Andrade, J., Whalley, B., & May, J. (2015). Playing Tetris decreases drug and other cravings in real world settings. Addictive Behaviors, 51, 165–170. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26275843/
  • Plymouth University / ScienceDaily (2015). New study reveals Tetris can block cravings. https://www.sciencedaily.com/releases/2015/08/150813101535.htm
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